2000年9月1日発行/専慶流いけばな真樹会主宰・西阪慶眞




花材/花なす、アレカ椰子、バンダ、漂白ススキ

ポイント 花なすびは実が重く、留まりにくいものです。剣山いけの場合は必ず長い目の添え木を。いけ方は素材によって異なります。茎が太くしっかりした素材は立体構成に、柔らかいものは作例のようにそのたわみをいかせて「流体形」にいけます。深く傾斜させるとき全体のバランスをはかり安定させます。茎は弱く、撓めはききません。自然のたわみをうまく構成しますが、なるべく下に付いている色付きのいい大きな実を見せる工夫をします。枝先を切って下部を長く使うのです。ススキは点在させないで穂先の動きを奇麗に見せた集合扱いとします。



花材/蓮の実、ユーカリ樹、ストレチア、菊

ポイント 最近、蓮の実は茎が青い生のままで出荷されているが、逆さまに数日陰干しにしておくと作例のように茎も適当にいがみ、面白い表情が出てくる。しかし乾燥素材は水に浸かると柔らかくなり倒れるので添木をして固定します。ここでは藁込みという特殊装置を施している。

 
どうする一般常識

  ある日の小児科病院の様子である。特別な一日では無く、これが毎日の事だと聞かされた。
 まだおむつの取れない子の受診に、替えのおむつさえ持参していない。母乳でもないのに唯一の栄養源であるミルクの持参もない。一ヶ月検診に訪れた母はただ立っているだけ、父親ならまだしもお婆ちゃんらしき人が、せっせとマメに動く。子供一人の受診に両親、そして両親の親、本人を含めば七人の御一行様が混雑をよそに待ち合い室を行き来する。
 子供はあちらこちらの診察室を覗いたり、走り回ったり、よその子を虐めてみたり…。親はといえばのんびり雑誌を読んだり友だちとおしゃべりに夢中。時には診察ヘの案内にも気付かないほど携帯ゲームに夢中になっている事もある。待ち時間が長いとは言え、通常はおやつを食べさせるのもはばかる待ち合い室で、食事?。食事?の途中で椅子を降りて床を這ってまわる子、その手で食べ物を…。10センチ以上あるようなあげ底の靴に、ルーズソックスを履き、ミニスカート、茶髪、ピアス、マニキュア…のいでたちの十代半ばの母親…。
 当然そんな人ばかりではない。どんなに待たされても自分の席を立たない子。我慢させるために、本を読み聞かせする親、ここは病院だからどうしなければいけないのかを教える親、人の子の面倒まで一緒になって見ている人の良い親も。
 また 診察室に入った後の様子もさまざま。初対面の医師に、まるで友だち感覚で接する。勿論言葉使いは話にもならない。時には子供の病気のことはそっちのけで、世間話を始める親もいるとか。待たされている間、何度も何度も受付に順番はまだかと文句を言いに来る親、祖父母。
 ここに挙げたのはほんの一部。どんな感想をお持ちだろうか。唖然とする?、特別驚く事はない?、そんなの当り前?。そうです、年齢、育ってきた環境などによって受け止め方は様々に分かれるのです。どうあるべきかと考える事自体、もう今時の感覚?では無いのかも知れない。
 これから先の社会はどうなって行くのだろう…と思う私はもうひと昔も、ふた昔も古い人間と言う事になってしまうのだろうか。いやそうじゃなく、お爺ちゃんお婆ちゃんをはじめ親の威厳、権威の回復と情操教育の現代版施行が急務なのではないだろうか。明るく気持ちよい環境と健全なる人間関係構築には不可欠であろう。

                                 華道専慶流 西阪慶眞


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