花模様ロゴ ●2013年10月1日発行/専慶流いけばな真樹会主宰・西阪慶眞
いけばな専慶流/タブサンザシ

●花材/

ヤブサンザシ、ユキヤナギ、リンドウ、小菊

●花器/

大津寄花堂作線入り花器

●八方に広がる枝をコントロール

 スグリ属のヤブサンザシの果実は秋に紅く熟し、茎に棘もない事や木肌に味がある事で秋の素材として利用される。側枝が一カ所から数本出ていることが多いが、この種の特徴でもある。材は撓めが効くものの、実をつぶさないように撓めることは難易度が高い。動きをよく捉えた自然の姿を構成し、配材として雪柳の流れを。リンドウを高く、小菊は前後に配り、引締める。

ポイント 
 奥深い空間構成で自然観を。各配材位置、微妙な高低差に深みを求めます。

重い剣山 幹は堅いため細かく根を割り、しっかり剣山に固定します。傾斜をとるため重い剣山を使用します。剣山の後に主材を配す事で剣山の転倒を緩和できます。(下図の側面参照)


根元配置図(側面)

●花材/

シュウメイギク、ケイトウ

●花器/

大津寄花堂作円筒創作花器

ポイント 
 月明りにやさしく輝くことから秋明菊と命名したらしい。長く使ってすらっとした容姿を捉える事が一般的だが、久留米鶏頭のマッスから顔を出す様は、メルヘン的であり、妖艶だ。

水揚げ 水切り。

専慶流/秋明菊、鶏頭

 専慶流/カラスウリ カラスウリ

経験のない?過去にも…

 見慣れた風景が、想像を絶する姿となって目に飛び込んで来た。これが嵐山?渡月橋?、観光に訪れた多くの人々にも目を疑う衝撃のニュースとなった事だろう。京都に限らず、台風18号の通過とともに発生した多くの悲惨な自然災害。水に覆われた映像に、一瞬、2年半前のあの震災の様子が頭をよぎり、呆然としたのは私だけではないだろう。8月30日に運用開始となったばかりの、その基準が数十年に一度の大規模現象に対して発令される「特別警報」が出され、「直ちに命を守る行動をとって下さい」の言葉が何度となく耳に届く。失われた多くの命が導き出した、身を守る為の方策?。しかし、守るだけではなく、その原因を取り除く視点にも立たないといけないだろう。酷暑、暖冬に見る地球の温暖化に伴う津波や竜巻等々の異常気象。自然災害はなす術も無く容赦なく襲いかかってくる。一瞬にして…、その全てが人の思いの範疇を越えている。しかし、人の力では本当にどうする事も出来ないのだろうか?災害の起因が私達人間にある事も確かなはず…。原子力発電が今抱えてしまった大きな問題のように。
 想像を超える…故に対処不可能、と私達は何事もまた責任転嫁で済まそうとしてはいないか。自然の前に人知は及ばず、と諦めてはいないか。先人は海岸、河川近くの低地には家を建てない。勿論、崖が迫る場所や鉄砲水の出る所は避けた。当然の事だ。
 夢の超特急新幹線は今やリニアの時代を迎えつつある。多くの人が成功を願っていた世界初の革新的技術を駆使した国産新型ロケット「イプシロン」の打ち上げ成功等々、最先端の技術開発によって、人の手による文明の発達が私達の生活環境を大きく変え、この先も変動を続けて行くであろうニュースが日々目に留まる。

 「これまで経験した事がない…」は一方的な受け身の自然災害だけではなく、人類も「我々の未来の為に」と言う大義名分の元に、ある意味自然を無視した物を作り出して来ている。今、ボイジャーの太陽系脱出によって地球外の星にまで人の力が及ぼうとしている…。「あるがまま」では無く、飽くなき探究心によって未知への扉は今後も夢のカギを開け続ける事だろう。しかし、我が国に限らず新たな物を求め、作り出す意欲は大切だが、目の前の問題を置き去りにして顧みず、負荷を抱えた部分の回復への道は後回し…そう見えてしまうのはだれの目にも明らかに思え、過去に学ぶ謙虚さに欠けるように思えてならない。
 幸か不幸か?震災、原発等々多くの問題を抱えている我が国に7年後のオリンピック招致が決まった。開催に向けてこれからの日本は様々な分野で間違いなくまた大きく変わって行くだろう。負の産物が最小限で済む様に…これも人ごとではなく、私達一人一人が肝に銘じておかなくてはならない。小さな一つの意見、誰の耳にも届かない…では無く、過去の教訓を言い伝える事が大切。
 自分の欲求のまま我が儘に欲しがる子供の感覚と、今の現代社会は同じように思える。無理強いが通らず、思う様にいかなければ攻撃、抗争に繋がり、欲求が満たされれば、更なる欲求へと向かう。我が儘に育った子の将来を思えば、世の中の未来も見えてくる?ではこまる。バランスある軌道修正をしなければ…誰が正せるのだろうか?


             華道専慶流 西阪慶眞


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