花模様/専慶流 ●2015年4月1日発行/専慶流いけばな眞樹会主宰・西阪慶眞

専慶流/ヤマナシ

●芽を吹いたばかりの初々しい姿を捉えた春の生花。

ポイント 
 古木は幹に味があり深い趣がありますが、若木に比べて撓めの技量はアップします。少し太い材は切り撓め、細い幹は押し撓め、捻り撓めで枝作りを。作例のような古木では自然の幹の動きを十分生かすべく、基本型にこだわらない独自の応用力が求められます。

●花材/ ヤマナシ、クレマチス、アザミ、ナルコユリ
●花器/ 寸胴(樹脂製)
●花材/ ウンナンオウバイ、オオデマリ、アーテチョークの葉、ライラック
●花器/ 大津寄花堂作黒釉花器

ポイント 
 背丈2〜3メートルから下垂する枝に黄色の花を咲かせるウンナンオウバイ。花材としての流通は未確認ですが、栽培はいたって簡単。小振りな枝を二つの口から左右に散らせ、大きな葉(アーテチョーク)の面で引き締めています。ライラック、オオデマリも茎の動きに共振させています。

 大きな葉はアーテチョーク。通常は花をいけますが、ダイナミックな葉の形をいかせて面扱いとします。

水揚げ 水切りで対応します。

いけばな専慶流/ウンナンオウバイ

 いけばな専慶流/山吹 アカメガシワ

新年度の決意

 大義を前にそれぞれの主義主張があり、目指し求める先の良し悪しはそれぞれの立場によって、真逆に成る事は当然あり得る事。第三者の目にも、正誤の判断は見方によって評価は変わって映る。自由平等の原則の元に、人は自分の信じる物や、目指す物が正しく、疑う余地無しの感覚に。ある意味一途な人程、今風に表現すれば、ぶれない自分を固辞する。悪く云えば、聞く耳を持たない頑固者と云えばよいだろうか。しかし、平等に生きる権利を得る私達は、どんな大義を前にしても、命を守る為に人の命を奪う、生活を守る為に人の生活を脅かす等々はもってのほか。かけがえの無い命の大切さは、教わらなくても当然誰もが認識…なのに代償として日々失われて行く命の理由は、余りにもせつなく…人が人として生きにくい社会を目の当たりにしながら、私達はその現実の中で生きていると考えれば不思議でさえある。様々な報道を他人事として見過ごさず、また一方向からだけ見るのではなく、様々な思いや葛藤の先にある自分自身と向き合う事で、人としてどうあるべきか、人とどう関わり合って行くべきか等々、人との共存あって初めて生きて生かされている素朴な原理を再確認したい。
 巡り来た春、今年も新○○と呼ばれ新しい時間と空間の中に入って行く多くの人々がワクワク、ドキドキ…夢、希望、期待、不安を胸に新年度を迎えた事だろう。

 可能な限り苦労はさせたく無いという過保護な親心で育まれて来た人々にとっては、昨日までの慣れた空間での全てが当たり前であった日々から、オーバーかもしれないが未知成る空間への大きな第一歩となったはず。現代人は打たれ弱くなった、ひ弱になったと表現する人が居るが、そのままで良いはずは無い。それでなくとも小さな島国、小さくても意志の強い揺るがない国で無ければ成らない。「苦労は買ってでも…」の言葉があるが、様々な現実に直面した時、それにどう向き合い、どう乗り越えて行くのかは、本人次第。ここから始まるスタートラインに着く瞬間に、それまで積み重ねて来た時間の中で得て来た糧によって、全てとは云わないが、少しずつ道が異なるのはたしか。その瞬間に過ごして来た時間に後悔しても手遅れ。しかし、この瞬間の自分自身を見つめる事が何よりも大切な事。変わらない過去ではなく、過去への反省を元に、これからの自分をどう磨いて行くか。成功への道が安易で楽な物ではない事は、誰もが承知の事。人は多くの経験に依って磨かれて行く。時間も含め与えられた、手にした物とどのように向かって行くのか、葛藤と選択の繰り返し、多くの経験が自分を作り出して行く。未来は与えられる物ではない。経験と柔軟なセンスを駆使し、自分らしい創出で愉しい人生を謳歌してもらいたい。

          

                華道専慶流 西阪慶眞


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