●2018年9月1日発行/専慶流いけばな真樹会主宰・西阪慶眞

●花材/エンコウスギ、ヒマワリ、花ナス
●花型/造形

●自転と静止

 




ポイント


花器に巻きつくようにエンコウスギを登らせ、その先に、今年最後のヒマワリを一本。
異常気象による乾いた自然を抽象化した。

水揚げ 水切り


●花材/フウノキ、アレカヤシ、デンファーレ
●花器/現代花器


ポイント 
 公園、街路樹でよく見かける「ふうの木」。春にはカナリア色の花が淡い若葉に映える。掌状葉は秋には橙〜朱色に紅葉し、球形の棘のある茶褐色の実が垂れ下がる。
ヒネてくるとニシキギのようにコルク質の翼が出て、荒々しい幹の表情が目立っ。
作例は実の表情に焦点をあて、シンプルに構成。花器、アレカヤシの青系、デンファーレの紅系ベースは、ふうの木の実を一層際立てている。

水揚げ 水切り

   

 

予測、想定、明日への共生

  衣食住…私達世代は生きることに大変な時代を目の当たりにしてきた。では、その記憶は果たしてどのように現代社会に生かされて来ただろう。
 「かつて経験したことのない…」の言葉が年々耳に届く回数が増え、異常気象のもたらす様々な過酷な現実を前に、人の力及ばぬ自然の前に為す術もなく…。これを自然の猛威故と単純に割り切ってしまっていいものだろうか。
 戦後の復興、近代文明の目覚ましい発展は生きるための知恵から生み出された人々の懸命のかたち。全てがより良い生活を目指す事を前提に、研究と努力、試行錯誤を積み重ねた結果として手に入れた幸せだったに違いない。しかし、現実に良いものを受け止める時、その先に起こりうる事態への予測、考慮など、果たしてどれだけのことを想定してきてただろうか。欲求のままに良さに飛び付き、飽きて手放す。望み受けていた恩恵にさえ、負荷を負う現実に遭遇した時、結果に対しての反省ではなく責任転嫁。時には起こりうる負荷の不安要素をどこかで認識しながら、目先の利を優先し気付かぬ振りで勝手の良い現実だけに目を向けてきた一面も否定できない。受けるかもしれない命への危機にさえ、時には気付きながら…それは、ご都合主義を先行させてきた。
 ただ、負荷を、状況次第でその要素を増大、悪化させる事を避けるための選択が可能であり、時には時代を逆行することになっても、「良し!」も可なのではないだろうか。

むしろ、我が儘が、自分達の生活を危機へと向かわせている…と、認識できれば、人としてどう在るべきか、少なからずも各々共通に見えてくるのでは。
 「フランスパンはフランスでは包装無く、日本ではビニール包装される」。最大の理由は湿度の違いであり、パリッとした食感を楽しむためにはフランスではビニールではなく紙で包むか一切使わないのが理にかなってる。
一部取りざたされる日本の「過剰包装」と「美への昇華」解釈については文化レベルとしてしっかり区分、その上で合理化を進めるべきだろう。
 山口県での二歳児行方不明事件、なんと不明になってから68時間ぶりに無事保護のビッグニュース。不明になった場所から近い山中で早朝から捜索に出たボランティアが発見。大分県から前日に現地入り。必ず保護して両親の元へ届けると約束して午前6時に子供の名前を呼びなら長年の勘で山中へ進む。30分後、「マサクーン!」の呼びかけに「ぼく、ここ」と声が返ってきたと言う。
 全国一斉に流された一報は「発見!」だけだったが、その後、素晴らしい78歳の献身的活躍の数々が話題に。

             華道専慶流 西阪慶眞

 


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花模様  専慶流