専慶流 ●2018年4月1日発行/専慶流いけばな真樹会主宰・西阪慶眞

 

ポイント 
群生する爽やかな景を抽象化してみました。花茎の曲りをリズミカルに捉えた作です。

薮などに生育するアヤメ科の多年草。根茎は横に這い、群生する。花器は4月下旬〜5月初旬。

●花材/

シャガ

●花器/ 創作花器

 

●花材/

ステリーレ、ウンナンオウバイ

●花型/ 投入(流体応用)

ポイント 
●現代の住環境から投げ入れを飾る場所が少なくなったと云われる。はたしてそうなのか? 狭い空間だからこそ、日常から解放された清楚な空気感を味わいたいもの。
素材に応じた流れだったり力強さ、爽やかさを効果的に映し出しだすが、その鍵は「空間」。前後左右だけでなく、上下においても適度な空間が不可欠。

水揚げ 水切り。



 裏庭の山吹

継承のカタチ?

  私達は自らが求め得た環境のみならず、人との何気無い交わりや、溢れる多くの情報の中から、興味の有無、要不要等々、無意識に取捨選択をしながら様々な事を学び、自身の成長の糧としている。価値観等により意味の重さや、吸収の度合いは人によって当然異なるが、一つ確かだと思える事がある。それは、人の心に深く刻まれるのは経験、体感によって得たものだということ。文字や映像から得た知識を否定する訳ではないが、五感で受け止めた実体験に勝るものはないと思えるのだ。鮮明である記憶は、時に悲しみや苦しみを強いることになるが、語る言葉が少なくても、そこに込められた思いは必ず伝わる。受け止めた思いは、教訓と言う形で、後に続く経験の無い人々への警鐘、助言として伝え続けて行くことが、共に生きる社会の一員として存在する意味にもならないだろうか。
 忘れること、忘れられないこと、忘れてはいけないこと… 発生から七年目を迎えた東日本大震災。報道される当時の様子、経過、そして現在。誰もが何らかの形でこの日のこの出来事を再認識したのでは。そして、我々の心に何が残っただろう。
 平和で穏やかな日常の中で遠目に見る、現実社会で起きている紛争、飢餓、自然災害等々の悲惨さをより身近に捉えるために、私達に何が出来るのか。ただ流れてきたニュースを見聞きするだけの受け身ではなく、又、体験出来なかった事象を他人事と処理せずに、より身近に感じ、少しでも真実に近づき理解しようと努力をすることが、ほんの僅かでも人の様々な思いを共有することに繋がり、人への優しさや、思い遣りへと変化し、時に自身の生き方への自問自答に繋がることにも。

七回忌を迎えた東北だけではなく、他人事では無い過去が、現実が沢山有ることを、機会ある毎に自分の中で省みる事を忘れてはならないだろう。人と共に人の社会で生きるひとりの人間として。
 節目、転機、分岐点、ターニングポイント…。人は自らの意志で、時には一瞬の出来事の結果として選択の余地無く、それまでとは違った物の見方、考え方、さらには結果として生き方を方向転換をすることも。年齢に関わらず、もしもあの瞬間が無かったら、あの経験が無かったら、今の自分は…と過去を振り返り、改めて意味ある確かな時として位置付けする出来事が誰にでもあるのでは。偶然、必然に関わらず、与えられた時間と空間、出来事、人との出会い、一冊の本、ひとつの言葉…歌が、今の自分のためには無くてはならなかった、大きな影響を受けたと言う経験…。
 新年度の始まり。入園、入学、入社…夢と希望と不安を抱いて新たなスタートを切る人も、周囲で見守る人々にとっても、今が一つの節目に。人生にとって、一つでも多くの良い出会いに恵まれることを皆さんと共に願いたい。

 

               

   華道専慶流 西阪慶眞


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花模様  専慶流