野いばらはいたるところの山野に自生し、実は10月にもなると艶やかな紅色となります。水と太陽を好む植物で、河川敷やわき水近くでは大群生することは珍しくありません。漢方では、実を日干しにしたものを煎じ、便秘薬に使っています。
野イバラは大きいものでは3〜4メートル、茎も直径2〜3センチの太さになります。でも独立で立つ事はできず、他の植物にもたれあったり、地表を縦横に這います。刺が鋭く、採取には革の手袋が欠かせません。
いけばなでは野性的な自由奔放な形を捉え、茎の動きと艶やかな実に焦点を合わせます。細い枝は撓めが効きますので随時曲げて、自由奔放な形を引き締めておきます。
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