少し前までは床の間に欠かせない縁起もの素材として正月飾りの代表的存在だった南天。しかし最近ではほとんど使われなくなった。その理由は環境変化にともない素材が「大きい」のにくわえ、葉が落ちやすいから。しかし和洋を問わず調和し、伝統の風を運んでくれるのもまた事実。思い切った葉の整理と視点を変えた新しいねらいで現代環境に蘇らせる工夫がほしいもの。葉が舞う難点は下記水揚げ法でほぼ解決するので試してほしい |
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◆素材選び |
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最近は茎の真直ぐな若い素材が流通するが、茎に曲がりのあるものを入手したい。赤い実は適当に付け実する。(実だけが別売されている)。茎は一切撓められない。 |
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◆いけ方 |
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大きく傘を広げたような姿が特徴だが、伸びすぎた葉は整理し、葉の流れを引き締め、さらに特徴ある茎の木肌を全面に押し出したい。(作例は株分生花の手法をとった「逆留めいけ」。 |
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◆水揚げ方法 |
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水切り。花器の水は清水ではなく溜置きの水を使う。採取する場合は切った後すぐに溜水で養う。 |
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花材/南天、旭はらん、菊二種 |
花材/南天、水仙 |
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