花木(かぼく)をいける

華道専慶流・西阪慶眞


桜1
花材/さくら
桜2
花材/桃、菜の花

桜3
花材/さくら、ユーカリ、ラッパ水仙、アネモネ

   

POINT

花を鑑賞する木を「花木」と呼んでいるが、レンギョウ、サンシュユ、木蓮、梨、ライラック、桃、桜、ボケ、大手まりなど春は花木が一斉に登場し賑わう。新葉が出る前の裸木に花を付けるものが大半で、必然的に花そのものを鑑賞する事になる。したがって生花様式では花と幹に焦点をおいた一種いけにする事がおおい。現代花では旭ハラン、玉羊歯、ゴッドセフィアーナ、サンデリアーナ、シランなどの緑葉を添えたり、新梢の木々(マンサク、ユーカリ、木イチゴ、ななかまど、深山南天など)と混ぜて一層の季節感をねらう。

花木は極度の撓めに耐える素材が多い。葉のないことから蒸散作用が抑えられているためで、樹皮が少しつながっているだけでも次々花を咲かせる力強さを秘めている。したがって、撓めを使った個性的な表現が可能となる。

花を全体に配分すると共に、幹を生かすことがポイント。


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