こでまり 桜に続いて花開くのがこでまり(別名すずかけ)。最近は加温促成させたものが新春早々から出回っている。しかし勢い、花付き、しまり、など本来の美しさは路地ものに優るものはない。関西地方では4月中旬から5月初旬、新枝の先端に1センチ内外の円形花を多数付ける。 中国原産で、大葉もの、小葉もの、八重コデマリがある。落葉性低潅木で、背丈1.5メートル程度、よく分岐し、繁茂する。主枝は直上するが、小枝は一方に傾き、古株となると大きな塊となる。 栽培はいたって簡単で、半日陽があたる場所なら土質はほとんど問わない。 花は前年枝の充実した生長枝の先端に付けるので、秋の剪定は弱い細い枝だけを株元から切る。 花材/こでまり、ななかまど 作/西阪慶眞 ◆素材選び 湾曲して下垂する「姿」のいいものを選ぶ。多数の枝が込み合っているものより数本がやさしく分岐したもので、よくしまったものが良い。葉の小さいもの。花首がしまっている。 ◆いけ方 風になびくような湾曲するやわらかい流れを捉え、清清しさや、風趣をいけるとよい。素材によっては枝先から根元まで花が付いている事があるが、このままでは重苦しくなったり、単調になるので、間の花を一部しごいて、眺めに変化をつける。 ◆水揚げ方法 水きりの後、根を砕く(鋏で細かく割ります) 花材/コデマリ、ななかまど、デンファーレ 作/西阪慶眞
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