花壇鮮やか

華道専慶流・西阪慶眞




花材/ジャーマンアイリス、アーテチョークの葉
虹の花の異名を持つジャーマンアイリス。
アイリスを混血合成してできたもので、色彩鮮やかな花色と豪華さが見どころ。
葉はイチハツに似た幅広で肉厚があり、水揚げもよい。ただ、この花の持ち味をいかせて他の葉の出会いを考える事が多く、やや大振りの葉がよく似合います。



花材/いたやもみじ、紫蘭

   

POINT

力強い芽吹きの成長をあれこれ感動しているのもつかの間、緑のシャワーをほしいままに、爽やかな風や水辺の恋しい季へと移ってきた。小さな庭であっても端正こめて育てた草花が次々花開くのもこの時期。今年は春の訪れが遅れたため桜の開花を待ちこがれたものだったが、その後の気温上昇は順調で藤、シャクナゲ、ボタン、ライラックなど、次々に彩りを添え、5月中旬にもなると、ジャーマンアイリス、クレマチス、バラ、スイトピーなど可愛い草花達が鮮やかな彩りで一面を塗りつぶす。

庭に咲いた草花を切り花にするポイントは@採取時間。原則として太陽の強い日中は避け、朝、夕切りとし、すぐに水に浸し、しばらく養生させます。A花だけでなく、何か葉のものを組み合わせる。B整理を心がける。一度に開花するこの時期、ついつい余分なものまで盛り込んでしまいがち。イメージを絞り込む事が大切。また、枝葉の整理も忘れずに。

外気温が高くなってくると花持ちも悪くなる。必ず水切をして精気を保ちます。


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