ルピナス（のぼりふじ）をいける

◆まめ科　　◆花言葉／女性の優しさ


専慶流 西阪慶眞

ルピナス

  • いけばな用には早咲の「黄花ルピナス」、紫、青系の「傘咲ルピナス」が出回り、一般に知られているルピナスは花壇を賑わすラッセルルピナスで、端正ななかにも豪華さと華やかさがあり、花色も豊富。作例の素材はすべて庭で咲いたたものだが、比較的水揚げもよく、色彩だけでなくその表情はじつに愉しい。また、葉は天狗のうちわのような形の掌状複葉でおもしろい。
  • アメリカ大陸から地中海沿岸に広く分布するマメ科植物。最近では北海道、信州辺りの高原で群生させた花壇作りが目につく。
  • 栽培はいたって簡単で、陽があたる場所なら土質はほとんど問わない。
    発芽適温が20度なので９月末頃、なるべく涼しい所で種を蒔く。直根性のため、ポット蒔き、または直播きとし、一カ所に２〜３粒蒔いて、発芽のそろったところで間引く。窒素は控えめに。


    • ルピナス
    花材／ルピナス、ブルースター、ギボウシ　作／西阪慶眞
    　　　◆素材選び
  • 出来具合によって花穂が太くなるものもあるので、比較的細く、そして、首の曲がった表情あるものを選択。また、葉を使う際はなるべく小さくしまったものを選びます。
    • 　　　◆いけ方
  • ピンク、紫、黄、白、中間色の多彩さを盛り込む「多色挿し」、あるいは一、二本の生命を捉えた小品花、その他色彩的アクセントの配材として使う。多種挿しでは直立型だけでなく、長さを生かして左右の交差を試み、明るい開放感を力強く表出するのもおもしろい。
    • 　　　◆水揚げ方法
  • 朝切りしたものを水きりの後、
    深水で養う

    • ルピナス２
    花材／ルピナス、かすみ草


    ルピナス３
    花材／ルピナス、ダンチク、クレマチス　作／西阪慶眞

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