はすの古名は、蓮の果実の入った花托(蓮房)の姿が蜂の巣に似ていたところから「蜂巣(はちす)」と呼んでいましたが、平安後期以降、現在の「蓮」と改名された。我が国には古く中国から渡来したらしいが、その歴史は100万年前にもさかのぼると言われるます。関西では小椋池(現在の向島周辺)の群生が有名だったのですが、干拓のためその壮大な眺めを今では見る事が出来ませんが、その名残りは各所に点在し、城陽市あたりでは盛んに栽培されている。
茎は根茎となり、泥中に横走し、よく分岐する。根茎は秋から初冬に肥大し、レンコンとなる。根茎の節、または新根茎から葉および花茎を出す。(花は陰に出る)
春、最初に出る葉は小さな葉で、水面に浮び、銭葉(ぜにば)と呼ばれ、次にレンコンの先端から伸びて水葉が出る。その後新しい地下茎が伸びその後に出るのが通常見る立葉で、長い葉柄をもつ。いけばなには葉の小さい「茶碗バス」が好まれる。