彼岸花は俗名が多く、関西では梵語からきたと言われる「曼珠沙華(まんじゅしゃげ)」の名で親しまれ、稲穂をバックに咲く様はカメラマンの絶好のポイントとで、京都洛北や奈良飛鳥の段々畑が有名。
日本各地に自生し、繁殖旺盛な多年草。もとは中国から渡来したと思われますが史前帰化植物の一つとしてその歴史は古いようです。鱗茎は土表面より約11センチにあり、横に広げていく。鱗茎は猛毒をもちますが、乾燥して戦時中は食料としたり、去痰薬などの薬として今日でも漢方で使われています。
白花はシロバナヒガンバナと云われ、九州地方に多く分布。奈良の万葉植物園でも見る事ができますが、関西での自生は珍しく、ほとんどが赤花。
最近では園芸種も作出され、リゴリス等の名前で親しまれ、色もピンク、白などが出回っています。