花材/花なす、アレカ椰子、バンダ、漂白ススキ
ポイント 花なすびは実が重く、留まりにくいものです。剣山いけの場合は必ず長い目の添え木を。いけ方は素材によって異なります。茎が太くしっかりした素材は立体構成に、柔らかいものは作例のようにそのたわみをいかせて「流体形」にいけます。深く傾斜させるとき全体のバランスをはかり安定させます。茎は弱く、撓めはききません。自然のたわみをうまく構成しますが、なるべく下に付いている色付きのいい大きな実を見せる工夫をします。枝先を切って下部を長く使うのです。ススキは点在させないで穂先の動きを奇麗に見せた集合扱いとします。
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花材/蓮の実、ユーカリ樹、ストレチア、菊
ポイント 最近、蓮の実は茎が青い生のままで出荷されているが、逆さまに数日陰干しにしておくと作例のように茎も適当にいがみ、面白い表情が出てくる。しかし乾燥素材は水に浸かると柔らかくなり倒れるので添木をして固定します。ここでは藁込みという特殊装置を施している。
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