●2005年11月1日発行/専慶流いけばな真樹会主宰・西阪慶眞 |
花材/ドラゴン柳、ヒペリカムオータム、青ドラセナ デンファーレ、アンスリューム |
先月にも取り上げましたが、雲龍柳の一種であるドラゴン柳は茎が赤みを帯び、クネクネ曲がる動きがおもしろい素材。矯めは比較的効きやすい素材です。 生花様式にいける最も重要な点は素材の持つ自由な動きであり、花形を意識するあまりに折角の動きを殺さない事。またなるべく茎の太い部分を使い、力強さを求める事。そのために、ここでは細い枝先を巻き込み、少しでも太い幹を効果的に見せる工夫をしています。 曲げた頂点はなるべく小さな楕円になるよう巻き込み、役枝の動きに伸びやかさを見いだしておきます。 配材は少し派手に組み合わせています。青ドラセナで全体を引き締め、そこに、ヒペリカムオータムの実と、赤いデンファーレ、白のアンスリュームの色を添えています。 ここでは地にアンスリュームを配していますが、茎が適度に曲がっていなければ撓めは難しいのでドラゴン柳を使うといいでしょう。 |
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環境改善と四季のうつろい
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