花材/バニカム、クルクマ、ゴッドセフィアーナ、
ヒペリカムオータム、デンファーレ
ポイント
畦道や土手にごく普通に生えていそうなバニカム。涼やかで野趣に富み、日持ちもいい。但し、稲の葉に似た長い葉は持ちにくいので穂のみを2〜3本寄せて使います。生花にいけるときは上下に入れないで人より高い天の部に配し伸びやかに。控にはゴッドセフィアーナとデンファーレ、ヒペリカムオータムで引き締めます。
いけ方
バニカムの柔らかい穂をメインに、優しい雰囲気の現代風生花にしています。重苦しくならないよう、それぞれに、細やかな空間を見い出しましょう。
天添、胴あたりになるようクルクマを少し高い目に配し、バニカムに力を持たせます。バニカムはあらかじめ手元で数本組み合わせてセロテープで束にして挿し、人はクルクマを入れてから生けます。控に絞まったヒペリカムを使い、伸びのあるものを胴から人添など控にかけて「つなぎ」として入れます。
ゴッドセフィアーナの葉は後ろを少し高く、次いで人添、控にそれぞれ配し、他の素材とうまく混ぜ合わせ、デンファーレで地を作ります。(デンファーレは控にも入れています)