花模様ロゴ ●2017年8月1日発行/専慶流いけばな真樹会主宰・西阪慶眞
いけばな専慶流/朝鮮槇株分け

●花材/朝鮮槙
●花器/創作花器

●夏のお生花。

 イヌガヤ科植物、朝鮮槙

ポイント 
 凛とした姿と深い緑色が特徴の朝鮮槇。マキの名前が付けられてい るが、イヌガヤの変種で、日本特有の園芸種と言われている。高木 ではなく3メートル止まり。分岐は箒状でほぼ真っすぐ伸びる。 ポイント 朝鮮槇一種の生花は枝葉の粗密の付け具合が作品の深 み、優劣を分ける。そのため枝の配分、とりわけ、細かい横枝を無 駄にせず、どこまで上手く使いきるかがカギ。上手な人ほどゴミが 少なく、枝の働きは伸び伸びとしていて、強弱もはっきりする。 幹は撓めやすく、自由が効く。茶色の幹は切り撓めが可能だが、青 い幹は不可で押し撓めを。枝先の若芽は折れやすい。足元を綺麗に 沿わせ、キリッとした水際を。 雄株は本勝手内陽流しに。雌株は逆勝手に、全体では逆留に。 一見、派手な形の流しいけだが、格調ある様式美が見せ場となる。

参照 http://www.k-ikebana.com/hanamoyou/13.8/13.08gatu.html



●花材/ナス、久留米鶏頭
●花器/創作花器


ポイント 
 近年、食用ナスの種類も多くなった。こちらは「白ナス」で、色合い 以外は通常とほとんど変わらないが、見栄えする。実が重いので花器 もろとも倒れる心配があるので、ここでは左に大きなケイトウを配し 全体バランスをスマートに計っている。ケイトウの葉は取り、ナスの 葉に焦点を当てることで、新鮮さにつなげている

水揚げ 久留米ケイトウは水切り要

ナス

 

専慶流/蓮

専慶流/ミズキンバイ

  脅威の外来種

  滋賀県草津市琵琶湖畔の烏丸半島は全国でも有数の蓮群生地が 広がり、例年7月中旬〜8月初旬の開花期は多くの愛好家が夜明 け前から押し寄せ、スケールある別世界に陶酔することで有名。 しかし、一昨年を堺に突如としてその姿を消した。市も研究者に 依頼、調査をした結果、繁殖が増大化して土の中のメタンガスが 増えた、粘土質が砂地に変わった。その他、外来魚や外来生物の かかわりなど、複合的要素が重なったとされている。とは言え、 甲子園球場10 個分の広さを誇る大群落が突如として跡形も無く 消えたとはとても信じがたい出来事。更なる驚愕は、蓮に入れ 替わりオオバナミズキンバイの外来水生植物が占領、黄色の花 で埋め尽くしてしまったのである。一見、黄色の花で埋め尽く された光景を見た観光客が、蓮をこの黄色の花に人為的に植え 替えたのかとさえ感じさせるほどの早業!。

 市はなんとしても蓮群落を再生したいと話しているようだが、 オオバナミズキンバイは超厄介者で、除去する際に茎の切れ端が 少しでも水面に残ると、そこからまた繁殖する。他の地域でもボ ランティアなどが舟を出して刈り取っているが、広い範囲ではな かなか壊滅には厳しい状態が続いていると言う。  外来種の侵入で大きく環境を歪め、生態系に支障をもたらす脅 威は他にも多数存在、食の分野でも同様、切実である。

             華道専慶流 西阪慶眞

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