「再生」「復活」と云う言葉がある。 に繋がることを願いたい。 何気無い日々の生活の中で普通に耳にし、特別意識するこ そんな思いになった直後のニュースで、ウクライナ侵攻の と無く誰もが使っている言葉だが、その言葉の持つ意味、 爪痕残る荒れ果て、瓦礫と化した街で、ほんの僅かな場所だ そこに大きなエネルギー?が働くことに改めて気付かされ た。「諦めて失なう」のでは無く、どうすれば、生かし、生 かされ、それが私達に何をもたらしてくれるのか。 あるテレビ番組で、海のゴミ ( プラスチック等 ) を宝物と 呼び、それを素材に新たなアートとしての存在価値、付加 価値をもたせ、現代社会への疑問を形を変えて発信する人 が居た。批判的な人は、それも特別な才能を持った人だか らと、どこまでも他人事としか捉えないかもしれないが、 海岸等々に捨てられた?打ち上げられた?ゴミを自ら拾い 集め、そのゴミから意味ある「再生」を...それを実現させ るために鳥羽に移住、自身が磨いてきた技術だけではなく、 地元の人達との時間を掛けての人と人との繋がり、信頼関 係が結ばれて初めて新たな意味あるものに生まれ変わった のだということを知って貰いたい。更には、そもそも拾われ てその素材となっているものが、私達の生活の中から日々廃 棄されるプラスチック等々であり、世界規模で環境汚染を起 こしている物であるという事実も、忘れないでいて欲しい。
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この「再生」が、環境汚染のどれ程の解消に繋がるのか ...世界を思えば、微々たる物、ほんの僅かな事だと思う。 しかし、誰かが、何らかの形で発信することでその意図が 共感を呼び、例え発信の形が違っても、一人でも多くの人 が環境汚染を考え、新たな「再生への道」を作り出してく れることに、また、私達一人一人の環境保全への意識改革
が、植物を、花を植えている人の画像が目に入ってきた。一 面モノクロの世界に色が蘇ってきた!。今は僅かな色ある空 間だが、命ある植物を植えている姿に、同時に伝えられた街 の「復活」への様々な行動を耳にし、涙する思いに...。 しかし、今もまだ戦時下にある地域から耳に届くニュース は、限りなく重く、苦しく、悲しい現実に変わり無く、時に内 容は更に深刻さを増し、耳や目を疑うほどの悲惨さを伝える ものも...。いつ終わりが迎えられるのか...。 今起こっているウクライナ侵攻等の争いや、環境汚染等々 人が起こす禍?が後を絶つと云うことは、残念ながら過去 の長い歴史をみても悲しいかな無くなることは無いのかも しれない。しかし、同様に私達人間が存在する限り「、再生「」復 活」もまた、人々の努力によって限りなく繰り返され、新 たな未来が、より良い明日に繋がる今があると信じ願いた い。また、ひとりの努力は微々たる力だが、この世界に共 に生きるひとりの人間であることは間違いなく、可能な限 り今出来る努力を惜しまずにいたいと思う。
専慶流 西阪慶眞
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