2005年2月1日発行/専慶流いけばな真樹会主宰・西阪慶眞
花材/ネコヤナギ、菜の花、レンギョウ
花器/慶眞デザイン水盤


猫柳は撓めがきき、自由な形が創り出しやすいことから「生花」の実習には重宝します。横枝は多数出ているが、それらを綺麗に修正し、筋を通して、櫛でといだような美しい線条美を見せる事がポイントです。全体には緩やかな曲がり(湾曲)がテーマで、穏やかな陽春を暗示させるのびのびした空間を見い出します。
レンギョウは茎が空洞になっています。こうした素材は折れやすいので慎重に撓めます。

専慶流の方は「WEB講座」で詳細をご覧下さい。

花材/ナンキンハゼ、チューリップ、ガーベラ、
   ルスカス
花器/現代花器

ナンキンハゼ(南京はぜ)は私が住む京田辺市で昭和42年「市の木」に制定されていますが、大きな株では10メートルにも達し、4月の芽吹き、5月の新緑を経て6月には開花、秋には色鮮やかに紅葉、四季を通じ市民の目を楽しませませてくれます。濃い紫色をした実は落葉の後も残り、殻がはじけて白くなります。それが早くて12月、通常は1〜2月頃、裸木を白い実で飾ります。この実から蝋や油が摂れるそうで、艶のある実が特徴です。
採取後も実は落ちにくく、材が枯れても残っていることから、ドライにして使うことも可能です。
家庭向きいけばなには太い幹ではなく、枝先の細い茎で、自由奔放に曲がった枝が面白いのです。
作例では水揚げの必要がないことから、一部、上から下に向けて配し、幹の動きに変化を求めています。
春を先取りした色鮮やかな草花を出会わせ、待ちわびる春の日だまりを歌いあげます。

 陽光をあびる椿

一歩前へー行動

 今、二次災害・三次災害…が問題になっている、昨年十二月二十六日スマトラ沖大地震が引き起こした大惨事は、ある意味人々の「慣れ」、心の「油断」がその被害を大規模にしたと言われている。何年も前から、もしも…に備えて国際間での情報伝達の必要性が提言されていたにも関わらず、前例が無いと云う理由から、その対策がとられていなかった。もしも、もっと早く正確な情報伝達がなされていれば…と誰もが思ったに違いない。
 多くの尊い命を奪い、生活の場を容赦なく瓦礫の山と化した戦後最悪の自然災害と言われたあの阪神淡路の大震災から、もう十年もの時が流れている。ここ数日のテレビ放映、新聞等の報道を通して予測不可能な自然災害の前になすすべもなく…と言った生々しい記録を見せつけられ、私達は現実を深刻に捉え、深く反省した当時の事をあらためて思い出す。
 現在NHKの朝の連続テレビ小説「わかば」の中に、この震災を経験しその痛みをこらえ懸命に暮らす人々の様々な心模様が描きだされているが、ドラマや密着取材放映はほんの一部であり、これらの映像を見れば見るほど、当事者の苦痛は映像や言葉では到底伝えきれないものである事を実感せずにはいられない。少なくとも関西、四国など近隣の人々は直接当時の揺れを我が身で受け止めていたので共感、感心は特に深い。しかし、喉元過ぎればのたぐいで、備えあれば…の教訓も日々薄れているのも確か。近隣のコミュニケーション、タンスや家具などの固定、避難場所の確認などなど、最低限必要な「防備策」は堅持したいもの。十年の歳月は決して短い時間ではなく、その時生まれた子供はすでに小学生になっている。振動を経験していない人々にもこの苦しみと教訓は着実に伝える義務がある。京都府の日本海側の河川洪水では家屋流出、尊い命を奪ったが、これも過去の経験が化石化していたからの人災。もう少し高い位置に家を建てていたら、もう少し河川の堤防を強化していたら、もう少し家の構造を把握していたら…。すべて人為的ミスと云わざるを得ない。スマトラ沖では、遅まきながら早速整備が進められると聞き、日本の経験、技術が世界に生かされる事は喜ばしい。最近の大規模災害を細木和子氏に云わせると「自然界を支配する神への無関心、冒とくからの怒り」と説く。そして近年東京にも大災難が起こると。賛否はともかくも、個々に出来る防備を見直し、そして自然との共存を真剣に考えるべきであろう。
 日々の生活の中には、天災に限らず虐めや、虐待、凶悪犯罪、最近では「振り込め詐欺」の被害続出など様々な形の人災が身近に起きているが、人は頭ではどんな事件も「いつ我が身に降りかかるかも知れない」と覚悟しつつ、転んで初めて杖の必要性を実感するのである。手遅れにならない内にもう一度考え、自分がその当事者になったとき、見聞きしてきた経験が自分を守る手だてとなるように、様々な人の経験を真摯に受け止め、常にあらゆる事に対しての備え、行動が必要なのである。と同時に、人に無関心ではなく互いに助け合える、人の痛みを自分のものとして共有出来る、思いやることの出来る心を持ちたいものである。もう一度確認したい、頭の中で終わるのでなく、行動に移す事を。

                            専慶流いけばな真樹会主宰 西阪慶眞


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