2005年4月1日発行/専慶流いけばな真樹会主宰・西阪慶眞
花材/花材/バラ、ドラセナサンデリアーナ、ルスカス
花器/指定カップ型花器

 近年バラの改良種が切り花でも多く出回るようになり多種多色。今回は多くの色を混ぜ合わせた生花をとり上げています。天の長さは通常よりやや低く70〜75センチとし、豪華に色を取り合わせます。緑の葉の存在も重要で、バラの葉以外にも二種使い、緑の濃淡に花色を浮かびあげます。
 ここでは中輪の花だけを使っていますが、あしらい、控あたりにミニバラを入れると一層豪華な雰囲気が楽しめます。
花材/大手まり、西洋石楠花
花器/白釉賭け流し現代花器


 最近ガーデニングにもよく取り上げられるようになった大手まりは落葉低木のガマズミ属、 スイカズラ科植物。いたって強健で挿し木も安易である。開花時期は4月中旬。花芽は今年伸びた枝先につけるので剪定は初秋までに完了しておく事。
 花色はやや緑かかった白で、一見紫陽花の花に似ている。
 いけばなでは、茎が比較的直線的で面白みに欠けるため花の塊を捉えるが、紫陽花同様、単純な塊ではなく動きを持たせる事が肝要。
 ここでは細い茎の大手まりをやや下垂させ、マッス的に捉えた西洋石楠花の花塊で引き締めています。
 使用する壷は鶴首のような口の小さいものが適しています。
 

明治維新魂に学ぶ「教育」

 「生涯学習」の言葉からも理解出来るように、我が国ではあらゆる人に「学ぶ」ための環境が整備されている。しかし、世界中を見渡せば現在も隔てられた環境を強いられている人々は少なくない。「自由に学びたい」と思う気持ちが満たされない人々の思いと、反対に恵まれ与えられた環境を「強いられて学ばされている」と不満に思う現代の日本人若者の気持ちの差は何処から生じて来ているのだろうか…。
 我が国には五十の手習いと言う言葉があるように、一区切りついた年配の人達が、自ら進んで有意義な時間を過ごそうと、学んでいる。人生の半分を賢明に生きてきた人達が、更に新しい物に向かう事は、社会との交わり、人との交わりを持ち続ける一つの方法であると同時に、生涯を通して前向きに自分を磨き続ける。この姿勢、興味あることを自ら欲して学ぶ…これこそが教育の原点である。「好きこそ物の上手なれ」の諺があるように、子供達がゲームに没頭するのも、そこに心引きつけられる何らかの魅力があるからである。ゲームに向かう事と何かを学ぶ事は同じで、興味を持てば子供であってもどんどん突き進めていく。
 今学力低下が問題視されているが、大切なことは大人が、環境が、興味を抱かせられる物を与えられているか否かと言う事なのではないだろうか。個々の能力差を周囲はどれほどくみとっているのだろう。画一的な接し方をされては子供の「やる気」も半減する。様々な可能性を与え続けて行く自由選択の門戸を開けてあげる手助け、それが指導者の役目。生活に役立たないから、専門的なものだから不必要、覚えにくいから…そんな思いから沢山の物が学校教育から排除されている現実を実際にどの位の人が知っているだろう。電卓の出現にそろばんが遠ざけられ、科学の教科書の裏表紙から元素記号が、水金地火木…と唱え覚えた太陽を中心に回る惑星の順番が教科書から消え、国際社会に生きる為と言いながらも地理が軽視される…。興味の持ち方は、人それぞれ。だとすれば、安易に省いて子供に楽に学ばせようとすればするほど与えられる物は限られ、見聞きする物がどんどん少なくなり興味の対象が奪われてゆく。算数・国語は嫌いだけど星座は全部言える、世界の首都が言える、そろばんが得意、走るのが速い…等、自分にはこれだけは出来ると胸を張っていた子供達が以前は沢山いた。それは人には負けないと言う自信を持たせてくれた物があったのだ。性格が異なり、当然能力も、興味の持ち方も違う。多くの可能性を秘めた子供達だからこそ、興味を持たせ楽しく学ばせる為には、難しいからと多くの物を排除し簡単にするのではなく、反対に多くの物を与えてあげることが大切なのでは無いかと思う。
 先日、部屋にお花があれば心が安らぐし、ちょっとは散らかり具合がごまかせるかも、といけばなを習い始めた人がいる。教室で習って、家で再現するために剣山と花器も買い揃えた。そして生けてみたところ、なんか予定と違うと云う。狭い一人暮らしの部屋では、テレビ台しか置き場が見つからず、高さ80センチほどの枝がテレビの横にドーン!と。ものすごい存在感で浮いてます。掃き溜めに鶴状態で、思惑とはうらはらに、部屋の汚さを強調してくれてます…。こんな人の例は少ないと思いたいが、でも現実はこんなもので、教える側と習う側のコミュニケーション、細やかな指導はとても重要なのです。

                            専慶流いけばな真樹会主宰 西阪慶眞


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