専慶流 ●2009年4月1日発行/専慶流いけばな眞樹会主宰・西阪慶眞
いけばな専慶流/朱木蓮「

ポイント 
 
世界最古の花木とされる木蓮、花がハスに似ているからモクレンだとか。朱花は白花に比べ開花は遅く、通常4月中旬頃。切り花では加温したものが2月頃から出回るが、花色、勢いは路地ものが勝る。枝は四方に広がり、行儀悪いが、奔放な姿を力強く捉え、伸びやかに扱います。撓めは効きません。


中級者向けの投入で、基本型「形体型」の応用でいけたもの。


●花材/ 朱木蓮、鉄砲百合、ピンポン菊、旭ハラン 
●花器/ 投入花器        
●花材/ 赤花ライラック、オーガスタの枯葉
●花器/ 逆三角形創作花器

ポイント 
 
赤花ライラックは白花種に比して背丈は小振り。また、重く感じるのも色の性だろう。枝振りは共に直上的で変化に乏しく、花穂そのものに焦点を合わせ、配材で趣を。
花型・現代花

関連作例参照
http://www.k-ikebana.com
/hanamoyou/08.04/08.04gatu.html

●水揚げ 水切りで十分です。


 いけばな専慶流・カタクリ 可憐に咲く「かたくり」


「山河の栄養を心に」

 大きな櫻の樹の下で、真新しいランドセルを背負い最高の笑顔で親とのツーショット…咲き誇る櫻が、大きな期待や喜びに親子の心から溢れる笑顔が、新年度を象徴する春定番の姿。しかし、時代の流れはそんな当たり前だった春の穏やかな姿さえも大きく変えてきている。
 暖冬の言葉ももう耳慣れ、記録更新の現実は冬に限らず一年中様々な場面で異常気象に遭遇するが、自然も親子の関係も…ついつい古き時を思ってしまう。
 日々繰り返されて行く時間の中で、四月、新年度と言うだけで、私達は様々な物に区切りを付け、ここからまた新しい出発をする機会を得る。大きな気分転換が出来る…と思うのはとくに女性に強いようだが、経済危機、世界不安、難しくなった隣人関係など…男性であっても背景は厳しい。誰もが様々な問題を抱え、日々慌ただしさの中でどのようにして気持ちを高め維持して行くか、煩雑な社会になればなる程、個々の心に掛かる負担は大きくなって行くばかり。今日もまた…と、繰り返される日々を憂えてばかりでは、心身共に元気にはなれない。かと言って、人を頼ったところで厳しい現実の中に居るのは誰しも同じ。では、どうすれば…。大きく変わろう、変えようとしても現実にはなかなか困難。しかし、ほんの小さな心の切り替え、気分転換が意外に心を元気にしてくれる。
例えば、先日こんな人がいた。

 

 丁度大きな仕事が山場を迎えていたある朝、偶然テレビから流れて来たその日の運勢「今日は抱えている仕事が一気に片付く、ラッキーカラーは黒」。普段、占いなんて気にもとめなかった人だが、突然着ていた上着を黒に替えての出勤。そして、同僚に「さぁ、今日は私の運勢に一緒に引っ張られよう!」。「じゃぁ…」と皆が笑いの内に一日が始まった。結果は?ではなく、小さなきっかけで心引き締め直し、重く張りつめた空気をほんの少しの笑いでほぐす。特別な事では無く、一日の始まりに、一週間、ひと月、元旦、誕生日…いつでも、何でも良い、ほんの少し「さぁ!ここから新たな気持ちで…」と自身の気持ちを切り替える機会を持つ事が大切な事なのではと思う。過ぎた時間を悔いても、それを取り消す事なんて出来ない。ならば、訪れる新しい時、反省と切り替えで一新した回路に置くのもいいのでは。
 「隣の芝は青い」、同じ時代、同じ現実の中でそれぞれの人生を歩んでいる私達、誰もが順風満帆な状況の中で生きてはいない。ときに勝者、敗者と言う言葉で個人を表現するが、勝者には勝者の苦労があり、またいつ敗者となるかも解らない。また反対に今は敗者だとしても、今生きている時間が勝者への過程かも。結局、生きる事は、
その時々をどのように捉えて前へ進んで行くか、個々の価値感によるのでは。自分らしく、自分に出来る精一杯の努力と、謙虚に学ぶ姿勢、とりわけ、学びの根源としてきた山河、大地の壮大な営みの中に暮らして来た自然と共存する「民族」そのものを今一度肌で感じる機会をもうける事は大切。自然のシステム、感触に触れ、その教えを反映した人生を生きたいもの…と、新年度の始まりに気持ちを切り替えてみるのも良いのでは。

             華道専慶流 西阪慶眞


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