専慶流/花模様ロゴ●2013年6月1日発行/専慶流いけばな眞樹会主宰・西阪慶眞

専慶流/スグリ


●光り輝く光沢が美しいスグリ。房状に垂れ下がる様は一見、光ものを連想させ、彷彿とさせてくれます。幹は単純で真っすぐなものが大半なので、少し撓めて柔らかさをつけて使用するのがいいでしょう。色彩多い組み合わせですが、緑のシランでその引締め役にしますので、前後左右全体にうまく配分する事がポイントでしょう。シランは一部分解して使用し、面部分を効果的に使うよう配慮します。

ポイント 
 房状に垂れ下がる実が重要ですが、結構多くの葉が付いていて葉に隠れている事も。大きな葉や、実の近くの葉は整理しておきます。また、シランは左右に広がっていて、そのままでは拡散します。一部分解して少し引締めて配します。彩りに黄スカシユリ、ナデシコを添えますが、シランに見え隠れするよう、やや控えめに配すのがポイントでしょう。

●花材/ 房スグリ、スカシユリ、ナデシコ、シラン
●花器/ コンポート型花器


●花材/ アジサイ、ダンチク
●花器/ 慶眞作創作花器

ポイント 
 梅雨のジメジメした空気を一掃してくれるアジサイ。最近はヨーロッパやアメリカなどで品種改良が進み、形や色はとても豊かになりました。ここでは優しく一輪の花をポイントにいけていますが、影に配した蕾がとても可愛く、京都の内庭の景を暗示させています。

水揚げ
 水切りだけで十分ですが朝切りをお勧めします。ダンチクは酢に浸ける。

挿し木1
気に入ったアジサイがあれば、
水を吸わせた後、
挿し木にすると二年後には開花します。

専慶流/アジサイ

 専慶流/キウリ キウリ

計算不能 不名誉な巨大ツケ

 東日本大震災。奇しくも津波によって露呈した「原子力発電は極めて安全でない」と言う見解は一般市民の大方の見方となった。これまで安全を全面にPRして来た電力会社、政府は、今なお、原子力依存の方向性へと先導する。日本に住む一住民にとってこれほど不可思議な決断、ノーと言えないお粗末な決定メカニズム群層にはもはや何の期待も持たないだけでなく、信頼は完全に吹っ飛んだ。
 このような乱暴ないい方では彼等と同等扱いにされるだろうが、すでにあのとき、住み慣れた地を離れて疎開した人も多数おられるが、幸か不幸か被害を最小限に抑えられたのはラッキーだったと言わざるを得ない。
 テレビ、新聞紙上で「何が起こっているかが分からない」というコメントを何度も耳にしたが、実は、「何が起こってもおかしくない状況」を意味していた。そしてこの「何が起こっているかが分からない状況」というのは、事故発生2年後の現在も同じなのだ。炉内にファイバースコープを挿入したり、ロボットを投入するなど人の入れない場所の様子を少しづつ情報収集しているが、水位の確保は外部からの流入で何とか保っているものの、一方で、亀裂が生じ、汚染水が地下に漏れると言うお粗末な事態に。年月が経った今なお、事故の状況が正確に把握できていないという問題は、全く変わっていない。それだけでなく、地下の貯水槽からの汚染水漏れの原因は今も判明しておらず、ましてやその汚染水の行方さえつかめていない始末。新たな貯蔵タンクをどんどん増やし、そちらに移して対応すると云うのだが…。
 一部関係者の中では根拠のない楽観的空気が広がっており、「福島原発の事故は収束した」としている向きも伺えるが、とんでもない事。事故の深刻さ(事故原因、事故後の対応など)を直視しないで、原因究明を軽視する関係者が関与している事こそ、今回の事故をさらに拡大させ、不安をつのらせているのではないか。

 つい先日も密かに原発最終処分地として名乗りを挙げている鹿児島地区の町長が事実関係を暴露した。この町長、先の選挙で原発反対を掲げて当選し、その裏で原発に力を貸す表裏の使い分けをしていた事が発覚。そんな二足の草鞋を使う議員や関係地域住人は後をたたず「背に腹は代えられない」風潮が益々高まっているように思えてならない。敦賀原発2号機の活断層存在判明、もんじゅの隠ぺい工作の慣例化などグレーゾーンの横行体質など、目に余る。
 どのような経緯を経ようと、遅かれ早かれ、この高レベル放射性廃棄物と使用済み核燃料の最終処分の技術的問題と市民の同意解決策を見出さないかぎり、「原発ゼロ社会」は、選択するか否かではなく、それ以前の問題が否応なく到来する。
 専門家から見た福島原発事故の問題の深刻さは、事故が起こったことだけでなく、事故の原因、経緯、現状が明確に分からないこと、事故への対処、管理、制御が十分にできないことだった。
 学術会議は、「十万年の安全性が保証できないかぎり、日本で地層処分をするべきではない」と提言した事は、まさに、日本人の良心であるホコリがここに来てまだ残っていたとことに一抹の安堵と喜びを覚える。
福島原発は今後廃炉に向け、燃料棒の撤去作業が行われて行く。膨大な数を慎重に移動させるが、これ以上の人為ミスは絶対に許されず、コツコツと気の遠くなる時間軸で緊張した作業にどれだけ向き合えるのか、作業者の忍耐に、ただただ祈るばかり。
 政府と財界は「幻想」を抱かず、「現実」を直視すべきであり、我が国だけでなく地球規模での汚染危機と云う未曾有の崖っぷちから後退する景色も視野に心の引き締めを願いたいもの。

                華道専慶流 西阪慶眞


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