花模様ロゴ ●2016年10月1日発行/専慶流いけばな真樹会主宰・西阪慶眞

 「風船柳」は柳に似た細長い葉をつけていますが、最近、出荷元で実以外は整理しているため一般には可愛い花も見られなくなりました。栽培は安易ですがアブラムシ除けが必要です。


ポイント 
 自栽久留米ケイトウですが、大きく曲がったものが出来たので、その曲がりを生かせて、人流しの生花に生けてみました。風船柳は葉付きを使う際は必ず水切り後、切り口を洗っておきましょう。切り口を乳液の膜の出来るのを防ぐためです。


●花材/
風船唐綿、久留米ケイトウ
●花器/
大津喜花堂作花器
●花材/
キウイ、アンスリュームの花と葉
●花器/
ビアカップ(漆器)

ポイント 
 床の間から飛び出した小ぶりな生花。これを一般に「小品生花」と呼びます。背丈や使用本数を整理、素材の個
性や空間美をさらに極め、コンパクトにまとめます。花材は和洋問わず、小さなものがよく、住まい空間に息づ
く小粋さが心うちます。花器選びは重要で、陶器だけでなく、ガラス、金属、プラスチックなど積極的に日常雑
器等の導入に取り組み、新しい感覚表現を楽しみます。
小さな作品はそれだけで留めることの難易度は上がるため、経験と手際よさは欠かせません。小さな剣山の他、又木、オアシスなどその都度選択工夫します。

右の作例はツツジ、菊、シャガ。


 専慶流/ふじばかま フジバカマ

人には人の架け橋…

 新聞の片隅にある、テレビやラジオで一瞬の内に過ぎて行って しまう、そんなトップニュースではない脇役だが、何故か心引か れ見過ごせないと言ったニュースに出会った経験はありません か。今夏、私が出会ったそんなニュース…。
 一人の少女が「生きたい」と言う祈りを込め、命の限り折り続 けた小さな折り鶴が、今も時を超えて人と人の心を繋いでいる。 広島平和記念公園の「原爆の子の像」のモデルとなった実在した 少女。この禎子の折鶴の話、あなたは知っていますか?広島の人、 過去に現地を訪れた人を除けば、はたしてどのくらいの人が知っ ているのか。毎年迎える原爆の日の度に、報道の何処かに何らか の形で記されてきたはず…どれだけの人の目に止まり、記憶に 残って来たのだろう。また、原爆で亡くなったのは日本人だけで はなく、当時広島に居た外国人もまた被爆し亡くなっている。同 じ状況で命を落とした事実は変わらないのだから、彼等にも同じ 様に慰霊碑を…と建立した人が居たことを私は新たに知った。人 の人として人への思いやり、亡くなった命に区別は無い…との思 いからだと。思えば、情報溢れる現代社会の中で生活しながら、 私達は無造作に与えられる多くの情報に対し、気づかなければ、 興味を持たなければ、知らないまま通り過ぎてしまう事の方が遥 かに多い様に思える。  原爆の投下から71年目を迎えた今年、5月にオバマ大統領の歴 史的な広島訪問が実現したのは記憶に新しい。先の禎子の折り鶴 が繋いだ縁…、今、原爆資料館にはオバマ大統領が祈りを込め自 ら折った鶴が展示されている。米国大統領と云う立場での来訪は 大きな意味を持ち、それをきっかけに、国内だけではなく、諸外

国からも多くの人が平和記念公園、ドームを訪れ、当時のその悲 惨な状況、原爆の恐ろしさを改めて認識し、手を合わせ、未来に 向かって自分達が成すべき方向を改めて考えさせられた…と感想 を述べている。人の思いは、思いを込めた分、さらに多くの人へ と伝わって行く様に思える。  日米は相対する当事者の立場、人に依っては決して歩み寄れず、 自身の置かれた立場、環境、人の感情として仕方が無い事でもあ り、無理強い出来る物でもない。長い年月を経た今も、人々が心 に負った傷跡は消えない。むしろ、人類の未来へ向かって、平和 な世界を目指す為にも、ある意味決して消し去ってはいけない事 象。互いが持つ様々な要因を理解し合った上での歩み寄り、共に 生きる、そんな思いで今も世界中で多くの人が戦争反対、核廃絶 を訴え続けている。  毎年夏に巡り来る終戦記念日、この日に向かって報道される過 去の出来事、新たな真実の報道などを通じ、多方面での学びを重 ねる事はとても重要。煩雑な日々には無理でも、原子力発電が問 題視されている現代、世界中がテロの脅威にさらされ、現実に戦 時下にある国、戦争を引き起こしかねない緊張感ある国交等々、 せめてこの日くらい、他人事ではなく、我が身に降り掛かるとし たら、回避する為には…様々な事を思いめぐらし、迎える未来を 考えるゆとりを持つことも必要なのではと言う思いになる。ただ、 安易すぎるかもしれないが、どんなに相対する関係にあっても、 人と人を繋ぐきっかけは、人以外には無い。身勝手な私利私欲を 放棄し、互いに相手に対してほんの少しの聞く耳と、思いやりと 優しさの共有が出来れば…その誘導の難しさを、しみじみ感じる。
 

             華道専慶流 西阪慶眞


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