花模様/専慶流 ●2019年1月1日発行/専慶流いけばな眞樹会主宰・西阪慶眞

新春の寿ぎ

ポイント 
 自然の枝振りをそのまま生かせて優雅な風情をいけています。


庭の枝を素材に、生花(逆勝手)様式で。


●花材/ ソシンロウバイ、デンドロビウム、南天
●花器/ 大津寄花堂作花器
●花材/ 垂れ柳、ハボタン
●花器/ 変形花器


 自然から幻想志向へ

ポイント 
 自然感をベースに受け継がれてきたいけばなは近年突拍子もない視点からの表現、つまりファンタスティックで造形的な作品が王道となり、作者の想像力、表現力の幅が試されることに。
なかでも素材の組み合わせ、花器との調和、飾る場所(環境)との融合はさらに研きが求められる。
教室のレッスンも新しい方向に進み、指定花器よりも創作花器のウエートが大きくなっている。変形花器と植物達にいけ手の「個性的幻想」で新しい息吹を

水揚げ 水切り。


  南天

新元号を前に

 私達の生活する現代社会は、昭和から平成、間もなく新たな元号を迎える。過ぎて行く時間の長短の感じ方は人それぞれだが、その間の科学技術の進歩が、あらゆる分野に大きな変化をもたらし、著しい近代文明社会を築き上げて来たのは誰の目にも明らか。幼い頃、思い描いた決して有り得ないはずの空想世界、夢物語が、人の手によって一つ一つ現実のものに。そこには、昨年末にノーベル賞を受賞した本庶佑教授の言葉にもあった、「始めたことを決して諦めない、もうダメだと思わない、とことんやりとおす」と云う、ひたすらに目標を目指し続ける姿勢あってこその結果である。ノーベル賞に見る様々な分野での希望ある未来への実績も、スポーツ界のメダリストが手にした結果も、決して現時点の結果に終わることはない。遠い日に目指した自身の夢の実現は、周囲には計り知れない厳しさを伴いながらも、今得られた結果に甘んじること無く、そこから更なる高みを目指し新たな目標を掲げ、新たな挑戦の時に向かう。人の目に見えない所での試行錯誤や葛藤、向かい合ってきた膨大な時間、たゆまぬ努力が導き出した彼らのこれまでの生き方が、多くの人に感動と刺激を与え、時に幼い子の未来への道しるべとも成っている。

 新年を迎える度、私は「初心忘るべからず」「一年の計は元旦にあり」という二つの言葉を思う。
「一年の計…」の言葉に、元旦を自身にとってひとつの節目として捉えることで、良くも悪くも過ぎた時間を一区切りとし、そこから前向きに新たなスタートを切る。思えば昨日と今日、そう、たった1日の違いに過ぎないのだが、要は気の持ちようと云うか、何かを理由に、切っ掛けにすることで、単純だか新たな決心や、けじめとし、昨日までの自分とは違う!と自身を勇気づけ、前向きになれる。ましてや、昨年の大晦日の先に迎えた平成最後となるこの新年は、日本の歴史上大きな事象として刻まれる年となる。そう思えば同じ区切りなら尚更に私も自分らしい時を積み重ねたいと単純に意識が高まる。過ぎた時間は決して取り戻せない。過ごしてきたどんな時間もが、確かな事実として刻まれ残って行く。大晦日に締めくくった一年は、同時に、ここまで自身が積み重ねてきた全ての時間の締めくくりでもある。歴史の節目となる特別な新年に立ち会う縁を得た者として、価値観等々人それぞれであり、右へ倣えではないが、日々慌ただしい社会の中で忘れがちな自身の志を改めて振り返り、この先どの様に自分と向き合ってゆくのか…考える良い機会ではないだろうか。
 皆様と共に迎えた新年が、新たな元号のもと、昨年を表す一文字「災」から一転、幸せ多き恵まれた年となりますよう、祈り願いたい。

         

                華道専慶流 西阪慶眞


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