●2020年3月1日発行/専慶流いけばな真樹会主宰・西阪慶眞
●花材/ 白梅、紅梅
●花型/ 株分け生花

 

ポイント
 
 白梅と紅梅を男株、女株に分け入れ「株分」形式にいけあげた作。
古木を使う事で悠々とした日本の伝統、誇りさえも放っている。

●ゴールデンクラッカー

 
 いいけ方 名称は不確かだが「ゴールデンクラッカー」。菜の花のように黄色の小
花を咲かせるが茎は細く、堅い。幹に小さな葉が。直径15センチの小さな器に背丈70センチ程度、小振り
の生花だが、この時期らしく淡い黄色で統一をはかり、淡いピンクのエピデンドラムを前後に。線を主体
にした桃の生花に対し、こちらはボリューム感があり、全体の強弱の付け方に神経をはらい、一塊を避け
た勢いを狙う。エピデンドラムの色はゴールデンクラッカーに解け合うよう「忍び込ませる」イメージで。

 

●花材/ シゴールデンクラッカー、エピデンドラム
●花器/ 黄釉小花器

 

 いけばな専慶流/能面 桃の花


軒昂たる姿勢

先月韓国で開催された冬季オリンピック、多くの人がその勝敗
に関わらず、想像を越える選手達のここに至るまでの過程や努力
の積み重ねに、心から称賛の拍手を送ったに違いない。ただ、開
催まで、開催中にもドーピングや、近隣諸国との外交問題等々…。
本来選手達の純粋な技と技の競い会い、神聖なはずのスポーツの
祭典にも関わらず、予想通り、多くの疑問符を残す大会となった。
 私達は、スポーツマンシップに則って正々堂々と…と言う宣誓
を、子供の頃から運動に関する行事の折りには必ずと言って良い
ほど耳にし、子供心にも、ルール違反は決してしてはいけない!
と教えられ、学び、互いにそうあるべきだと確かに認識があった。
だが、この言葉を耳にした今の子供達、全てとは言わないが「そ
んなの変!。ルール違反していても、審判が見ていなければOK
なんだから…だって、サッカーのイエローカード、レッドカードっ
て、あれもルール違反したからでしょ?他のスポーツだってそん
なの沢山あるし…勝てれば良いんだよ」と躊躇うこと無く返して
くる。この言葉に、あなたならどんな言葉を返せますか? 「違
反は違反、本来してはいけないことなんだよ」と言えば「そんな
ことは知ってるよ」と返される。そう、認識として善し悪しは解っ
ている上での発言なのだ。では、それに対し反論?同調?きっと
答えは個人の持つ価値観で異なるはず。更には都合の良い大人感
覚?とでも言えば良いのだろうか、その場の雰囲気、状況等その
時々に合わせて判断が変わってしまう事も現実。知っていると言
う知識での善し悪しと、現実に対する認識が異なるのだ。相手の
反則、誤審には攻撃的になるが、立場変われば両手を挙げて称賛
してはいないだろうか。中にはどこかで後ろめたさを感じながら
も結果に合わせ同調する人も…。

 物の善し悪し、正誤の基本は昔も今も何も変わっていないはず。
しかし、現実ではそれが理想論とさえ言われてしまう。「勝敗で
はなく参加することに意義がある」、「勝たなければ意味がない!」
どちらの主張にも同調する人は沢山いる。子供なら尚更に無条件
に好きな選手、チームが勝つことを願う。しかし、善し悪しの決
定が、ひとつ間違えば、大人は嘘つき、大人は信じられない!と
声を大にした非難へと変わる。かと言ってそんな話に耳を貸さな
ければ、或いは、誰かが正し、声に出し続けなければ、人と共に
生活する社会の中で、最低限のルールさえも崩壊へと向かうので
は…取り越し苦労だろうか。赤で渡ってはいけない信号でさえ、
この状況なら渡れるから…これはルールを無視した一個人の些細
な行動?。しかし、同じ感覚で社会が抱える問題も都合の良い曖
昧な理由と判断に流され、それを見て見ぬ振りで過ごす事が、や
がて取り返しのつかない現実へと、生活が脅かされる事へと繋
がって行くのだと言う危機感を大人である私達の誰もが自分の事
として今しっかり捉え、そして、躊躇わず堂々と声に出して行く
べきだろう。未来を担う子供達を正しく導き躾るために手本とな
るべきは私達大人。それはそのまま社会全体の姿と重なる。まず
は人任せではなく、自身を振り返り正して行かなければ…そして、
小さな声を出すことが、やがて地域を、日本を、国際社会を正し
て行くエネルギーへと変わって行くのだと信じ、願いたいもの。
内面的にも豊かな心暖まる社会であってほしいと願う。

 

             華道専慶流 西阪慶眞


慶眞のいけばな教室案内

専慶流真樹会本部/近鉄三山木駅西 TEL 0774-63-1785

専慶会館/京阪桃山駅東 TEL 075-612-2076
■所沢教室/新所沢駅西 TEL 090-2173-5700

通信特別レッスン制度もあります。お問い合わせ下さい。

花模様  専慶流