いけばな専慶流1998年8月1日発行/専慶流いけばな真樹会主宰・西阪慶眞


いけばな専慶流

花材/朝鮮槙 /行の生花

ポイント 関西、とくに京都では朝鮮槙の生花は定番のいけばなになっています。素材の配分、枝分けを十分吟味しバランスを求めます。


いけばな専慶流

花材/花茄子、孔雀草、トルコキキョウ

ポイント 
赤く色づいた実は下部に付いていますが、この大きな実を可能な限り上部に配す枝取りを心がけ、強調した見せ方をします。撓める事は出来ません。単純でまっすぐな幹が多いため、孔雀草の柔らかい茎に流れをもたせた扱いを。
 今回は花茄子(センセーショナル)の色を秋空イメージに拡がりをもたせた構成でいけています。こうしたいけ方では作例のような筒状の現代花器がふさわしいのです。何故なら、茎が弱く剣山では留まりにくいからです。また、器の色も朱、黄、ブルーなど明るいものを選び快活さを意識したいものです。
配材はデンファーレ、ひまわり、カーネーションなどはっきりしたものがよく、そこへミスティーブルーやパンパスなどを加えるといいでしょう。


専慶流いけばな ガガブタ/滋賀県水性植物園にて撮影

花との語らい

 京の街では16日、五山送り火が山々を焦がし、家内安全、無病息災を祈願しますが、この日を境に蒸し暑さもやわらぎ、虫の音が高くなります。
 いけばな花材もお盆を過ぎると槙の生花から初秋の草花へと移向、野草に注目したい季節となります。エノコログサ、リンドウ、ジュズダマ、ホトトギス、トリカブト、シオン、山ごぼう、カルカヤ、オミナエシ、ワレモコウ、キキョウ、かやつり草、ミズヒキ、ツユクサ、それにススキの類など、風雅な趣を一輪の花に託し、心静かに自然美を賞美するのに格好の対象素材。月の光も一段と映え、緑葉の露がキラッと光るー。遠目でなくグッと近づけばもっと親密な会話が出来るかも。  
 自然を賞美する第一条件は野草の心を知ろうと、私達から近づいていく前向きの姿勢にかかっている。好き嫌いは禁物、進んで語りかけ、植物の立場に立つとき、一生懸命に生きようとする姿の中に、ふと、深い美を発見するにちがいない。この純な心と素朴な感動が、秋のいけばなの「自然美創作」につながるのです。
 一方、この自然美とは異なり、洋花や園芸種を用いて、色彩に秋を求めたいけかたも現代空間では大切でしょう。

                              華道専慶流 西阪慶眞


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