いけばな専慶流1999年1月1日発行/専慶流いけばな真樹会主宰・西阪慶眞


いけばな専慶流

花材/南天、菊二種、旭ハラン

ポイント 南天の見どころは特有の木肌と傘を広げた大らかな葉にあります。面白い曲線は生花の形にうまくとけ込ませ、葉は思いきった整理で象徴します。


いけばな専慶流

花材/雪柳、椿

ポイント 
1月〜2月に出回る雪柳は加温による促成開花させたもの。したがって茎が細くひ弱なのが難点ですがそれを逆手にとって柔らかい春のイメージをふくらませます。写真ではやや複雑に見えますが、実際はどの枝も前後の空間があり、ぶつかりあっていないことがポイントなのです。


専慶流いけばな 

誰よりも自分自身を愛していますか

 新しい年の始まり、どのような思いで迎えられたのでしょう。
 人は言います「過ぎた時は、取り戻せない。刻まれた歴史は、変えられない」と。確かにそうです。どんなに努力をしても、過去に刻まれた出来事は、変えることも、消し去ることもできません。だからこそ過去の事実はそれを踏み台にして、一歩前進、新しい夢や希望に向かっていくための、エネルギーに換えなければならないのです。
 しかし現代社会の中に生きる人々の中には、過去に縛られ、新しい時を夢見る勇気と力を忘れ、どこか諦めや覚めた心で、自分自身に与えられた大切な時を無駄に過している人はいないでしょうか。積み重ねられた過去の事実は、それを言い訳に心を後退させるものではなく、新しい時へ向かって、与えられた人生最後まで夢を見、夢を追い続けて、惜しみない努力を続けてゆくための大切な糧でなくてはならないと思うのです。美智子さまは「人生は複雑さに耐えていくこと」とおっしゃっています。
 人は誰もが心のどこかに、夢を、憧れを持っているもの。ただ、生きることに不器用な人は、どんな思いも、過去が今を支配し、これからの自分をも一方的に決めつけてしまってはいないでしょうか。「もう今さら」と全てを諦めてしまっては、今までの努力は水の泡。
 だから今、全ての人に分け隔てなく訪れる、新しい年の始まりに「自分自身に対し、自分が我が儘になってみては」と思うのです。人の思い、人の評価に心奪われてはいけません。変えられない、消すことのできない過去の事実に自ら言い訳をし、時に自分勝手な理由を付け、今、ここから始まる新しい時に、夢と希望を繋いでゆくために、そう、誰でもなく、自分自身に対して我が儘になってみるのもよいのではないでしょうか。
 新しい年の始まりを迎えた今、自らのどこまでも拡がり続ける未来に向かって、新たな自身との出会いに向かって威勢良く歩き始めなければなりません。一番愛する自分自身のために。
 いけばなはそのよきパートナー。思い切った発想が創り出す今日のいけばなとともに、実りある一九九九年でありますことを願わずにはいられません。

                              華道専慶流 西阪慶眞


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