1999年5月1日発行/専慶流いけばな真樹会主宰・西阪慶眞


専慶流いけばな

花材/花材/藤、牡丹

ポイント 藤は妖艶な魅力を放つ5月を代表する花の一つ。古風な魅力とともに下垂する華やぎを捉えたい。水揚げが悪いのでハッカ油に浸し十分な水揚げを。


専慶流いけばな

花材/つくも、板屋もみじ、つつじ

ポイント あなたのいけばなしていますか 
いけばなをどんな場所に飾っておられるでしょう。いけばなは言うまでもなく環境芸術の一つで、周囲の雰囲気に合わせてはじめて光彩を放ちます。教室で習ったいけばなが必ずしも部屋の環境に一致するとは限りません。
 大きすぎることもあるでしょう。また、器が変わればバランスも変わります。目の位置も当然異なるはずです。教室は様々な技法や感性を学ぶ道場です。持ち帰った花は教室の再現ではなく、その場所に合わせ、素材を一新させてこそ命蘇るのです…、あなただけの世界に。お隣りとはひと味違う個性美を是非表出して下さい。


専慶流いけばな 蓼科美しの森の大ツツジ(天然記念物枯

元気にしていますか「愛」

 気がつけば、桜前線もいつの間にか走り去り、色鮮やかな新緑の芽生えの季節に…。時の流れの早さを感じてしまうのは、認めたくない積み重ねられていく歳の重さなのでしょうか。
 文化、文明の発達は、私達の生活を合理化、早さ…広範囲の移動を可能にし、機器の発達は生活を簡略化、更にはインターネットで自宅にいながら、様々な知識を、世界中の情報を瞬時にして集める…。考えてみれば、時間にゆとりが、そして心が豊かになっていかなければならないはず。ところが、様々な物が、氾濫する現代の中で、主役であるはずの私達ひとり一人が、日々忙しく、落ち着きのない時間を過している…そう思うのは、私だけでしょうか。
 忙しさのなかに新たな発見、感動を見い出すことは難しく、いつか人としての様々な豊かな感情を、何処かに置き忘れてしまって…。
 忙しい時代に生きる私達だからこそ、自分を見つめ、自分と向かい合える、自分だけの空間が必要なのではないかと。
 そんな時間なんて…と言わないで、忙しさを人のせいにしないで、ほんの少しだけ 自分に我が儘な時を過してみてはどうでしょう。一見無駄に思える時間が、意外にも私達の心に、ほんの少しの穏やかさと心のゆとりを与えてくれるものなのです。
 幸いにも、私達には「はな」と向かい合える、自分だけの素敵な空間が与えられています。日々の生活の中に生ずる様々な思い、出来事…この空間では、全てを忘れて、一輪の花、一本の枝に心穏やかな時を刻むことができるのです。それが、これから始まる終ることのない忙しい生活へ向う、心のエネルギーになるのでは… ほんの少しの心のゆとりが、穏やかさが、思わぬあなたの表情を作りだすのです。
 誰のものでもない、あなただけの空間をより豊かにするために。

                              華道専慶流 西阪慶眞


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